「春」養生の心構え

2018/02/06
春養生

寒さ厳しい毎日が続いていますが養生してお過ごしでしょうか?

 

暦の上では、2/3の節分・2/4の立春を過ぎて、春に向かって「陽気」が増してゆく時期となります。

天気予報では強烈な「節分寒波」の襲来など春を感じるなんてまだまだと思ってしまいますが、植物や虫たちと同じく人のからだも自然の動きに呼応して少しずつ変化をしていきます。

その変化を先回りして意識しながら養生生活を送ることで、増えていく「陽気」と減っていく「陰気」とうまく付き合い健康的に過ごすことが大事です。

 

キーワード「発散」を意識する

 

寒い冬には身体の中に寒気が入ってこないよう縮こまって「陽気」を閉じ込めながら生活していますが、春に向かって身体の外に「陽気」が増えてくると、汗腺を開いて汗をかきやすくなったり皮膚・筋肉を緩めて伸びやかに動きが取れるようになります。これが「発散」のイメージです。

 

ただ、冬の不摂生・不養生で体を冷やす飲食が多かったり過労や防寒不足で「陽気」の蓄えが減ってしまっていると、「発散」力が弱り身体の中に熱として浮遊したり停滞したりして体調を損ねます。その症状は「眠気」「のぼせ」「めまい」「イライラ」「頭痛」など顔まわり・頭まわりに出現することが多くなります。

「三寒四温」の時期で寒暖が繰り返され自律神経が乱れることも上記の症状を悪化させます。

 

暖かくなってきてせっかく新しい取り組みを始めたいのにどうも体調が優れないという方は、この「発散」を意識した生活習慣を心がけてみる必要があります。では、その具体的な過ごし方についてまた次の回でご案内いたします。

 

※ 鵠沼こうの鍼灸院では、鍼灸治療だけでなく季節に応じた食養生法や運動療法もご紹介しています。